2016/05/11 18:03
ちょっと大袈裟な話ですが
父方の祖母の実家から渋田利右衛門という人に嫁いだ人が居ます
この渋田利右衛門という人は、なんと勝海舟の恩人
このストーリーは氷川清話にも出てくる有名な話
勝麟太郎はこの男に出会わなければ勝海舟にならずに終わったかも
利右衛門は函館の商人の家に生まれ、本ばかり読んでいるので親が禁じるくらいであった
貧しかった勝麟太郎と江戸の古本屋で出会う
その後、麟太郎の学問への情熱に感心し多額の支援を申し出る
それだけではなく、当時高額な罫紙を渡し面白い文献を見つけたら、ここに訳して書いてくれと翻訳を頼んだ
実際には、貧しい麟太郎にアルバイトとしてさらなる援助をしたようだ
その関係は利右衛門が他界するまで続き
自分が亡くなることを察していた利右衛門は代わりの支援者を麟太郎に紹介したと言われる
この後、麟太郎は勝海舟と名乗り歴史的に名を残すことになる。
だから、この二人が出会わなければ坂本龍馬と出会うこともなかったかもしれないし
日本の夜明けもなかったかも?
利右衛門には子供がなかったが
維新の後勝海舟はその親族には帯刀を許可するように計らったとあります。
実は、この利右衛門にはもう一つの顔があります。
読み漁った書物を渋田文庫として当時の箱館市民に無料で貸し出していたようで北海道最古の図書館とも言える
そのため、「図書館の祖」と呼ばれたこともあるようだ
これほどまでの男の友情はありませんね
血のつながりこそ無いけれど、遠縁にこんな素晴らしい人が居たことは一族の誇りで
子供の頃は、何かにつけて墓参りを欠かさなかった記憶があります。